オープンエデュケーションと未来の学び

本講座は終了いたしました。クリエイティブ・コモンズライセンスの下で教材を公開中です。

目的: この講座では、インターネット上で広く教育機会を提供する活動「オープンエデュケーション」の現状について学ぶ。また、オープンエデュケーションが実現する未来の教育と学びの姿を思い描き創造することで、オープンエデュケーションの可能性と課題について深く理解する。

1-1.理解度クイズ

(2.5 点 満点)

1.オープンエデュケーションに関して述べた次の文の中から適切でないものを一つ選んで下さい。

  • ①「オープンエデュケーション」には様々な定義が存在するが、一般的には「教育をオープンにし学習機会を促進する活動」を指す。
  • ② オープンエデュケーションの活動には、教材の共有や開かれた学習グループの運営など、様々な活動が含まれるが、学習の成果を分析するツールの共有については行われていない。
  • ③ オープンエデュケーションは、より多くの人々が教育の機会を持つことを目指しており、社会の支持を集めている。

正解は2です。オープンエデュケーションの概念は広く、教育に用いるツールやビデオなどの教材の共有、開かれた学習グループの運営に加えて、学習分析ツールの共有も含まれます。

2.オープンエデュケーションの歴史とその背景について説明した次の文の中から最も適切なものを一つ選んで下さい。

  • ①「オープンエデュケーション」という語は1960年代後半にイギリスにおいてに初めて用いられたが、約50年経った今でも当時と全く同じ意味で用いられている。
  • ② 1990年代にはeラーニングが普及し、米国の大学が自校の大学の教材を販売する動きが起こったが、ビジネスとしては機能しなかった。
  • ③ コロンビア大学などによるFathom、コーネル大学などによるAllLearnは、自校の教材を学生向けに販売する取り組みである。

正解は2です。1について、かつて広まった学校や教室における教育の多様化・個別化を指す「オープンエデュケーション」という言葉は、現在では「オープン・スクール」と呼ばれることが増えてきました。3について、教材の販売先は学生に限らず一般向けでした。