担当: 市川力

東京コミュニティスクール(TCS)では、6週間を1タームとする「テーマ学習」と呼ばれる探究型の学びが行われている。今回、取り上げるのは、5年生に実施した「Dear Editor」という学びである。

「Dear Editor」は、子どもたちがまさに編集者となり、TCSのテーマ学習の魅力を分析し、紹介する小冊子を作成するプロジェクトである。小冊子を制作するプロセスには、約半年前に自分たちが行ったテーマ学習「てこでも動かない?」の学習プロセスを、子どもたち自身が対話・考察するという、メタな構造が含まれている。ここで、市川の役割は、指導者というよりも、子どもたちの発言の記録者であり、子どもの思考を「挑発」する存在であった。このユニットの目的は、子どもたちがつくりだした成果物(小冊子『学考』)、子どもの語りのメモ、観察者による記録などの資料を吟味することによって、子どもの自発的・創造的な学びと、それを支援するgenerative participantとしての教師の役割について、探索・表現することである。

はたして、子どもたちになにがおこったのか? そして、それを支える教師の役割とは? Zig Zag に発見の連鎖を積み重ね、アウトプットへと至るクリエイティブな学びの“混沌とした”過程をリアルに追体験し、探究するのがみなさんのミッションです。


6/2(日) クリエイティブに探究する学びとは 〜テーマ学習徹底解剖〜(録画配信)

このセッションでは、まず、市川によって、TCSで行われているテーマ学習がどんな特徴を持ち、いかなる進展を遂げてきたか説明される。続いて、「Dear Editor」と「てこでも動かない?」というテーマ学習の具体的内容について解説する。児童自身が編集者として自らの学習体験をふりかえり、吟味しながら、クリエイティブな学びのおもしろさを解明して、TCSの以外の人の心を動かす小冊子を作成するというミッションを完遂し、「学考」というタイトルの小冊子ができあがるまでの物語が明らかにされる。

最後に、このユニットの課題、ならびに、その課題を遂行する上で手がかりとなる子どもたちの成果物や記録物について説明する。

資料

スライド(PDF)

講義映像

下の画像をクリックするとYouTubeで映像が再生されます。

LCLJユニット2ふりかえり

資料

課題のページ(探究学習を探究する)で授業の記録を見ることができます。

TCSで公開されているふりかえりのページは以下の通りです。

課題: 探究学習を探究する

課題の詳細とレポートは、課題: 探究学習を探究するのページにあります。

グループに分かれて、小冊子「学考」がどのようにつくられたかについて、 資料をみながら共同で A3サイズのニュースレターにまとめるました。

資料と作業の経過は課題共同制作のための作業場から見ることができます。

2チーム(3名)がレポートを作成してくれました。くわしくは上の課題ページを御覧ください。

レポート: https://drive.google.com/folderview?id=0B9-czgVtWtjFLXdDNWZfSjZ3TWM&usp=sharing

6/23(日)ふりかえり (セッション4, 録画配信)

提出されたレポート(ニュースレター)や意見について、講師や子どもたちがコメントしました。 子どもの発言を受けとめることが信頼関係を生み、信頼関係のある場で子どもたちは力を発揮するとわかりました。

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LCLJユニット2ふりかえり