私は現在米国に在住であり残念ながら Scratch of the Day には参加できませんでしたので、同時期にシリコンバレーで開催された Maker Faire (http://makerfaire.com/) に行って来ました。その印象から感じたことを述べたいと思います。まずテーマとして非常に印象に残ったのは二つ「3Dプリンタ」と「ロボット」でした。後者の「ロポット」は、「大きなもの」やヘリコプターなどの「飛ぶもの」に人気がありました。その中でも、やはりレゴで「ものを作り」、「動かし」、「制御する」ことに非常に人気があったように思います。「3Dプリンタ」は、頭の中でイメージしたものを3Dの現物として表現することができるもので、この2、3年格安に(20万円以下)で実現できる3Dプリンタに人気がありました。大人の注目もさることながら、子供達が「どうやってプログラムするの?」とか「この機械にプログラミングは必要なの?」といった質問があり「プログラミングに対する興味という意味で」非常に驚きを感じました。

以上の2つを組み合わせて、全体として一つの「動くもの」を作り(Scratchでプログラミングしたものを)「動かす」ことができるのではないかと考えました。3Dプリンタと言っても現在は、まだ、まだ部品のプロトタイプとか、簡単なものしかできないのが現状で「作る(印刷する)」ための時間も相当かかります。ですが、「学び」をサポートするためには非常によい機械だと思います。最初はレゴみたいなブロックを大量に作り、組み合わせて「ものを作る」のでもよいかもしれません。Scratchは「動かす」ためのプログラミングを担当するのがよいと思います。

まだ、まだ思いつきの範囲を越えませんので、具体的なグループの人数、日程などは思い当たりませんが、2種類のグループ(「作る」と「動かす」)に分けるのではなく、(時間はかかりますが)同じグループが「作り」、「動かす」ことがよいと思います。

最後に、今回のCanvasの様な情報システムのプラットフォームも非常によいと思います。各グループが出来上がったものを写真にとり、アップロードして共有し議論し、それら「成果物」を残し、いわゆる「eポートフォリオ」として活用することによって(永続的な)表現の場とすることが大事だと思います。そのためプラットフォームも固定することが必要だと思います。

以 上