以前より、構築主義的な学びや子どものプロジェクト指向プログラミング学習について興味を持っております。

恥ずかしながら息子も小学2年生位からレゴエデュケーショナルという教室に通わせており、7年位(現在中3)経っております。

そんな中、下記2点についての疑問を持ちつつ、本コースに参加しました。

実際自分もチョコッと触ってみながら、考えたことを下記にまとめます。

「動物たちの音楽会」 http://scratch.mit.edu/projects/10302675/

1) コンストラクショニズム系の学びが継続した先にあるものは何か?

試行錯誤しながらの学びや目に見える作品を簡単なプログラムコードで学ぶこと、友だちと協力しながら、さらには人のコードを参考にしつつ拡張していくようなマインドのある集団の中で学ぶこと、を継続していくと、「何が身につくのか?」をずっと疑問に思ってました。

特に中3という受験期になると学校教育の枠組みに入らないこのような学習機会をどう捉えたら良いものかシビアに考えてしまいます。

将来工学部に進学するのであれば必ず役に立つとは思うのですが、そうではない場合、限られた時間の中で、野球部等の体育会系の部活にどっぷり浸かることとどちらかを選ばなければならない状況になった時、どのような判断基準で考えたらいいのか迷ってました。 (結局本人が好きなモノを選択することになると思いますが・・・)

未だ答えは出せないままですが、現在、周囲で工学部等で活躍している方々が、かつてBASICで簡単なゲームを作って遊んでたり、パソコン通信で仲間と積極的に交流した経験がキャリアのルーツとなっている様子がうかがわれるのですが、それがさらにバージョンアップし、豊かなコミュニティとして実現したのがスクラッチなのかもしれないと思いました。 あと数年したら(もういるかもですが・・・)スクラッチを満喫した子達の中に、スクラッチの世界から飛び出し、面白く新しいことをやる子が出てくる可能性は大で、そんな展開も傍らで見て行きたいなぁと思いました。

2) 女の子の参加者状況?(少ない?だとしたらその原因は?)

今回、自分が小学生の女子になったつもり(!?)で、スクラッチを触ってみました。

第一の感想は、テンプレートにある素材から創作意欲がそそられない・・・ということでした。

ベネッセのiPadアプリ空想どうぶつえんでは、コラージュの素材として宝石のようなキラキラするものやリボン等があるのですが、これらが娘と母親の活動を活性化させてるケースを何組か観察したことがあります。

クリケットでは女の子の利用を想定した「ピコクリケット」が出て来たということを伺ったことがあるのですが、スクラッチも女の子が思わず作りたくなる素材を用意すると、とても盛り上がるのでは?と思いました。 (もしかしたら既に試みがあるかもしれず・・・もしそうなら知りたいです!)

それと、女の子が作る作品と男の子の作品の傾向の違いが見れたら面白いかなと思い、作品を見たのですが、Webからは作者の属性が分かりませんでした。(もし、分かるようであれば教えてください!)

あくまでも感覚的な意見なのですが、「作ること」「試すこと」自体に面白みを感じる男の子と違って、女の子は「何かの役に立つモノ」とか「子どもに使ってもらうモノ」とか目的指向型の作品が多いのではないかな?と思ったりもしています。 個人的には、女の子のユーザーが増えることを願っております。

あと、最近、Life is Techという団体のイベントにも参加(息子が)しています。 そこでは主にiPhoneアプリの作成を行うのですが、スクラッチのようなアカデミックな関係者との関わりはないものの、直接社会とつながりを持つことが出来ることにも可能性を感じています。自分の中でもまだ整理出来ていないのですが、お互いそれぞれの「良さ」があるのかなと考えています。

以上、とりとめもない内容ですが課題を提出します。